一、画面を誰が作るか
ヘッドレスCMSはコンテンツをAPIで渡すところまでを受け持ち、表示側は自分たちで実装する。画面込みのCMSはテーマで見た目まで持ち、ノーコードは編集画面の上で画面そのものを組む。
実装の体制があるならヘッドレスが選べる。ないなら画面込みかノーコードに絞る。この一点で、十一の候補は三つの群に割れる。順番を逆にすると、CMSの費用より表示側の制作費のほうが大きくなる。
二、上限を超えたとき、止まるか増えるか
microCMS の Hobby はデータ転送20GB/月を超えるとAPIが止まる。Strapi Cloud と Contentful は超過分を課金する。Kuroco は固定の月額を置かず、使った分だけを積む。
止まる方式は請求が読めるが公開が止まる。増える方式は公開が続くが請求が読めない。どちらが困るかは事業の側で決まる。キャンペーンで急に跳ねるサイトと、月の変動が小さいサイトとで、答えが逆になる。
三、統制機能はどのプランで開くか
SSO・IP制限・監査ログを調達の条件に書いているなら、比べるべきは最安プランの価格ではなく、その条件を満たすプランの価格になる。
公開情報で提供プランまで確認できたのは2製品だった。microCMS は IP制限が Business 以上、SSO と監査ログが Enterprise。Strapi は SSO が Growth のアドオンまたは Enterprise、監査ログは Enterprise のみ。残る9製品は — のままである。
四、サーバーを誰が持つか
WordPress と Strapi の Community Edition はライセンス費用がかからないが、サーバーの構築と運用、脆弱性への追従が自分たちに残る。SaaS型はその工数を提供元が持つ代わりに月額が発生する。
無償と有償の差額が、保守にかけられる人月を上回るかどうかで判断が変わる。担当と頻度を決められないなら、無償のほうが高くつく。
最後に、終わる製品を外す
機能と価格がどれだけ条件に合っていても、サービス終了が告知された製品は新規の採用候補にならない。本サイトは調査中に終了が告知された製品を比較対象から外し、その理由を「検討して外した製品」に残している。候補を絞る前に、各製品の告知を一度確認してほしい。
順位や人気では判断できない。導入社数やシェアを横並びで比べられる一次情報が、どの提供元からも公開されていないためである。要件を満たすかどうかの表を作るほうが、社内でも通りやすい。