第1版
調査
2026年10月6日
対象
10製品
最終更新
2026年10月6日
運営者情報

CMSの選び方

候補を十一も並べる必要はない。四つの問いに答えると、まともな候補は三つ程度まで落ちる。そのあとで比較表を見れば、残った三つのどれを取るかが決まる。

最終更新
2026年10月6日
引いた出典
5件

この記事の数値は比較表と同じ出典・同じ確認日を引いている。記事のために新しい数字は作っていない。

一、画面を誰が作るか

ヘッドレスCMSはコンテンツをAPIで渡すところまでを受け持ち、表示側は自分たちで実装する。画面込みのCMSはテーマで見た目まで持ち、ノーコードは編集画面の上で画面そのものを組む。

実装の体制があるならヘッドレスが選べる。ないなら画面込みかノーコードに絞る。この一点で、十一の候補は三つの群に割れる。順番を逆にすると、CMSの費用より表示側の制作費のほうが大きくなる。

二、上限を超えたとき、止まるか増えるか

microCMS の Hobby はデータ転送20GB/月を超えるとAPIが止まる。Strapi Cloud と Contentful は超過分を課金する。Kuroco は固定の月額を置かず、使った分だけを積む。

止まる方式は請求が読めるが公開が止まる。増える方式は公開が続くが請求が読めない。どちらが困るかは事業の側で決まる。キャンペーンで急に跳ねるサイトと、月の変動が小さいサイトとで、答えが逆になる。

三、統制機能はどのプランで開くか

SSO・IP制限・監査ログを調達の条件に書いているなら、比べるべきは最安プランの価格ではなく、その条件を満たすプランの価格になる。

公開情報で提供プランまで確認できたのは2製品だった。microCMS は IP制限が Business 以上、SSO と監査ログが Enterprise。Strapi は SSO が Growth のアドオンまたは Enterprise、監査ログは Enterprise のみ。残る9製品は — のままである。

四、サーバーを誰が持つか

WordPress と Strapi の Community Edition はライセンス費用がかからないが、サーバーの構築と運用、脆弱性への追従が自分たちに残る。SaaS型はその工数を提供元が持つ代わりに月額が発生する。

無償と有償の差額が、保守にかけられる人月を上回るかどうかで判断が変わる。担当と頻度を決められないなら、無償のほうが高くつく。

最後に、終わる製品を外す

機能と価格がどれだけ条件に合っていても、サービス終了が告知された製品は新規の採用候補にならない。本サイトは調査中に終了が告知された製品を比較対象から外し、その理由を「検討して外した製品」に残している。候補を絞る前に、各製品の告知を一度確認してほしい。

順位や人気では判断できない。導入社数やシェアを横並びで比べられる一次情報が、どの提供元からも公開されていないためである。要件を満たすかどうかの表を作るほうが、社内でも通りやすい。

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