導入社数は、公開されていないか、数え方が違う
調査した全製品の公式ページを当たって、導入社数・稼働サイト数・市場シェアのいずれかを同じ定義で公開している製品は一つもなかった。数字を出している製品も、無料枠の登録を含むのか、解約済みを含むのか、グループ全体なのか単一製品なのかが、製品ごとに違う。
定義の違う数字を一つの表に並べると、読者は横に比べられると錯覚する。本サイトが順位を作らないのは、謙遜ではなく、作ると出典のない数字を書くことになるからである。
外部の調査を引けば済む話でもない
技術使用率の調査サイトは存在するが、計測対象がクロールできた公開ウェブサイトに限られる。ヘッドレスCMSは配信先が静的ファイルやアプリになるため、生成されたHTMLから提供元を判定できないことが多い。構造的に過小に出る。
社内イントラや会員サイトのように、そもそもクロールされない領域も同じく落ちる。この種の調査は「公開ウェブサイトでの露出」を測っているのであって、採用数を測ってはいない。
シェアの代わりに見るべきもの
継続性を知りたいのであれば、提供元の事業としての継続性を見るほうが近い。本サイトは調査の途中でサービス終了が告知された製品を比較対象から外しており、その経緯は「検討して外した製品」に残している。シェアの順位より、終了告知の一行のほうが選定を左右する。
枯れ具合を知りたいのであれば、公式SDKが何言語あるか、APIの形式が二つあるか、第三者認証を取っているかのほうが手がかりになる。いずれも比較表に軸として置いてある。
社内を説得する材料が要るのであれば、順位ではなく、要件を満たすかどうかの表を持っていくほうが通りやすい。満たさない項目が — のまま残っていることまで含めて見せるほうが、あとで揉めない。