四つの費用のうち、CMSの利用料は一番小さい
国内のSaaS型CMSの最低月額は、STUDIO が年払いで月590円(税抜)、supacms が月3,980円(税抜)、microCMS が月4,900円から(税抜)。年に直して7,080円から58,800円である。
一方で表示側の制作費は、ページ数と作り込みで数十万円から数百万円に振れる。CMSの選定で月額数千円を詰めるより、表示側の工数が増えるか減るかのほうが、総額への影響がはるかに大きい。
ヘッドレスは表示側の制作費を増やし、ノーコードはそれを消す
ヘッドレスCMSはコンテンツをAPIで渡すところまでを受け持つ。表示側は自分たちで実装することになるので、制作費はまるごと残る。代わりに、同じコンテンツをウェブとアプリの両方へ渡せる。
画面込みのCMSはテーマで見た目まで持つ。ノーコードは編集画面の上で画面そのものを組むので、実装の工程自体がなくなる。STUDIO が Free で50ページまで作れるのはこの型だからである。
実装の体制がないのにヘッドレスを選ぶと、CMSの費用より表示側の制作費のほうが大きくなる。この順序を逆にしない。
インフラを誰が持つかで、保守の工数が決まる
WordPress と Strapi の Community Edition はライセンス費用がかからないが、サーバーの構築と運用、脆弱性への追従が自分たちに残る。SaaS型はその工数を提供元が持つ。
Movable Type はソフトウェア版・クラウド版・AMI版を用意しており、同じ製品のまま分担を選べる。ソフトウェア版は132,000円(税込)の買い切り、クラウド版は月額13,750円(税込)から。
公開前に確かめる工程が要るか
下書きプレビューと予約公開が要るかどうかで、運用の形が変わる。microCMS は draftKey で下書きを取得でき、予約投稿は全プラン。supacms と Contentful も公開前のプレビューと公開日時の予約を持つ。
承認を挟む公開フローはさらに上の話になる。Sitecore XM Cloud は承認・権限が標準で組み込まれ、Strapi の Review Workflows は Enterprise のみ、Movable Type はワークフローパック(253,000円・税込)が別売りになる。