移行手段を提供元が用意している製品は、確認できなかった
調査した全製品について、提供元が用意した WordPress からの移行ツールや移行手順を公開情報で確認できなかった。比較表の「WordPressからの移行手段」は全製品とも — である。
microCMS には WordPress からの移行を扱った記事や導入事例があるが、提供元が保守する移行ツールとしては確認できなかったため、軸としては — のままにしている。
実務上は、WordPress の REST API から記事を取り出し、移行先のAPIへ流し込む処理を自分たちで書くことになる。移行先に公式SDKがあるかどうかが、この工数に直接効く。
替えても消えない不満がある
表示が遅いという不満は、CMSではなくテーマとプラグインと画像に原因があることが多い。ヘッドレスに替えれば配信は速くなるが、表示側を作り直す制作費が新たに発生する。差し引きで得かどうかは案件による。
更新が怖いという不満は、プラグインの依存が原因であることが多い。プラグインを減らせば済む話なら、移行の工数のほうが大きい。
一方、公開サーバーに動的処理を置けない、管理画面の到達を絞りたい、承認を挟みたいといった要件は、CMSの構造そのものに関わる。こちらは替える理由になる。
持っていくもの、捨てるもの
記事本文・公開日時・著者・カテゴリ・タグは、だいたいどの移行先にも持っていける。移行先の型定義を先に作り、そこに合わせて変換する。
持っていけないのはテーマとプラグインに依存した機能である。問い合わせフォーム、会員機能、検索、関連記事——これらは移行先では別の手段で作り直す。見積りの大半はここになる。
URLは必ず維持する。変えるなら301で全件を引き継ぐ。検索流入を資産にしているサイトでは、ここの手当てを落とすと移行そのものが失敗になる。
移行先の候補をどう絞るか
表示側を自分たちで作れるなら、ヘッドレスCMSが候補になる。作れないなら画面込みのCMSかノーコードに絞る。この一点で候補は三つの群に割れる。
国内の窓口が要るなら国産に絞る。統制機能が要るなら、それが入るプランの価格で比べる。無料枠は試用には使えるが、超過時に止まるのか課金が続くのかを先に確かめる。
サービス終了が告知されている製品は候補から外す。本サイトは調査中に終了が告知された製品を比較対象から外し、その理由を「検討して外した製品」に残している。