第1版
調査
2026年10月6日
対象
10製品
最終更新
2026年10月6日
運営者情報

WordPressから移行するとき、何を見るか

移行の判断は「いまの不満がCMSを替えると消えるのか」から始まる。保守の工数、表示の速さ、権限の粒度——原因がCMSにない場合、替えても同じ問題が別の形で戻ってくる。

最終更新
2026年10月6日
引いた出典
1件

この記事の数値は比較表と同じ出典・同じ確認日を引いている。記事のために新しい数字は作っていない。

移行手段を提供元が用意している製品は、確認できなかった

調査した全製品について、提供元が用意した WordPress からの移行ツールや移行手順を公開情報で確認できなかった。比較表の「WordPressからの移行手段」は全製品とも — である。

microCMS には WordPress からの移行を扱った記事や導入事例があるが、提供元が保守する移行ツールとしては確認できなかったため、軸としては — のままにしている。

実務上は、WordPress の REST API から記事を取り出し、移行先のAPIへ流し込む処理を自分たちで書くことになる。移行先に公式SDKがあるかどうかが、この工数に直接効く。

替えても消えない不満がある

表示が遅いという不満は、CMSではなくテーマとプラグインと画像に原因があることが多い。ヘッドレスに替えれば配信は速くなるが、表示側を作り直す制作費が新たに発生する。差し引きで得かどうかは案件による。

更新が怖いという不満は、プラグインの依存が原因であることが多い。プラグインを減らせば済む話なら、移行の工数のほうが大きい。

一方、公開サーバーに動的処理を置けない、管理画面の到達を絞りたい、承認を挟みたいといった要件は、CMSの構造そのものに関わる。こちらは替える理由になる。

持っていくもの、捨てるもの

記事本文・公開日時・著者・カテゴリ・タグは、だいたいどの移行先にも持っていける。移行先の型定義を先に作り、そこに合わせて変換する。

持っていけないのはテーマとプラグインに依存した機能である。問い合わせフォーム、会員機能、検索、関連記事——これらは移行先では別の手段で作り直す。見積りの大半はここになる。

URLは必ず維持する。変えるなら301で全件を引き継ぐ。検索流入を資産にしているサイトでは、ここの手当てを落とすと移行そのものが失敗になる。

移行先の候補をどう絞るか

表示側を自分たちで作れるなら、ヘッドレスCMSが候補になる。作れないなら画面込みのCMSかノーコードに絞る。この一点で候補は三つの群に割れる。

国内の窓口が要るなら国産に絞る。統制機能が要るなら、それが入るプランの価格で比べる。無料枠は試用には使えるが、超過時に止まるのか課金が続くのかを先に確かめる。

サービス終了が告知されている製品は候補から外す。本サイトは調査中に終了が告知された製品を比較対象から外し、その理由を「検討して外した製品」に残している。

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